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ウクライナで活動 戦地の現実と支援語る 徳島県出身・中條さん上越市で講演

子どもたちに喜んでもらおうとピカチュウの格好をして、現地では「pika」と呼ばれている中條さん。現地の実情や、支援活動に込める思いを語った

 ウクライナで支援活動を行っている、中條秀人さん(42、徳島県出身)による講演会が8月30日夜、上越市本町6の町家交流館高田小町で開かれた。ゆきぐに新電力主催。

 中條さんは2022年4月、ロシアによるウクライナ侵攻を知り、現地入り。避難所への生活必需品の配布や、地域の大学生と連携した子どもの健康を促進する運動のほか、相撲大会なども実施。一般社団法人ウスミシュカの理事として現地で活動を続けている。

 今回、徳島青年会議所時代に知り合った上越青年会議所メンバー(当時)の小寺裕さんとの縁で、上越市での講演会が実現。ゆきぐに新電力から寄付金も贈られた。

 中條さんはウクライナへ渡った理由を「本当に困っている人たちを、特に子どもを笑顔に変えたい」と語り、活動を報告。日本から送られた使い切りカイロやお菓子は必要とされていないこと、ウクライナは汚職がひどく、民間支援は各地の行政と正式認定ボランティアにほぼ任せっ切りであること、前線に近い地域では子どもや障害のある人が置き去りにされていることなど、厳しい実情が語られた。

 一緒に炊き出しをしていた女性たちが砲撃で死亡するなど、「死を見るのはしょっちゅう」と語る一方、「募金ビジネスはひどいが、本当に困っている人にお金が届けば、みんなが助かる」と活動に情熱を燃やす中條さん。現地の大学生らと協力して活動する中、他人のために活動する意思、利他的な心を育てることで「いずれは世界が平和になってほしい。次代へこの思いをつなげていきたい」と思いを込めた。