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新井地区で初企画「妙高盆踊り会」 老若男女が楽しむ イマジン盆踊り部出演 生演奏で踊りの輪

やぐらを囲んで盆踊りを楽しむ参加者
生演奏で盛り上げる「イマジン盆踊り部」

 妙高市新井地区の中心市街地にあるさん来夢あらい広場で19日夜、「妙高盆踊り会」が開かれた。神奈川県鎌倉市を拠点に活動する盆踊り集団「イマジン盆踊り部」を迎えた生演奏による盆踊り会。子どもから高齢者まで地域住民ら大勢が集って踊りの輪をつくり、夏祭りの雰囲気、盆踊りの楽しさを心ゆくまで満喫した。

 初めての企画は、新井商工会議所内「街なかにぎわい推進委員会 にぎわいの風」、公益財団法人妙高文化振興事業団、同市新井文化協会が主催。同市文化ホール開館40周年記念事業として行われた。

 「イマジン盆踊り部」は日本の夏を盛り上げている人気グループ。各地からオファーがあり、全国を巡っている。今回の発起人を務めたのは市文化ホール「はじめて軽音クラブ」の吉越浩国さん(52)。小千谷市で同団体のパフォーマンスに触れて感動。「ぜひ新井でも」と誘致し、催しを提案。一年越しで実現した。

 人口減少や少子高齢化で各地区、集落の夏祭りが少なくなっている現状を憂い、「子どもたちに盆踊りの楽しさを伝えたい」と吉越さん。人気などから「イマジン盆踊り部」を毎年誘致するのは難しく、今後は「地元メンバーでの生演奏ができれば」と展望を話す。

 同日は、広場と歩行者天国にやぐら、屋台村などが設けられ、昔懐かしい夏祭りの雰囲気に。夕刻の歌謡ステージには「Chinatsu&ザ・ブルーウィンドウズwithはじめて軽音クラブ」が出演した。

 「あらいばやし保存会」の歌と演奏で盆踊りがスタート。老若男女でやぐらを囲んだ。続いて「イマジン盆踊り部」が登場し、「炭坑節」「ドンパン節」「相馬盆唱」など有名な盆踊り歌を生演奏。華やかなパフォーマンスで盛り上げた。オリジナル曲の「発酵盆唱」「心は360度」では参加者全員で手をつなぐなどし、笑顔の輪が広がっていた。

 親子と友人の5人で参加した上越市の女性(43)は「いろいろな盆踊りを踊れて楽しかった」。子どもたちも「すごく楽しかった」と満足そうだった。

生演奏で盛り上げる「イマジン盆踊り部」