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23日には貯水量ゼロ 水田に不可欠 妙高市の笹ケ峰ダム

笹ケ峰ダム(23日、関川水系土地改良区提供)

 上越、妙高両市の水田を潤す笹ケ峰ダム(妙高市)の有効貯水量がゼロに近づいている。関川水系土地改良区によると、雨が降らずに推移した場合、23日にゼロになる見通し。関係者は「記録的な少雨で渇水となった1994年並みだ」と危機感を強めている。

 笹ケ峰ダムは、水稲が穂を出し水が必要となる7月下旬から放流を開始し、上江用水をはじめ幹線用水路を通じて水田に水を供給してきた。しかし7月21日の梅雨明け以降ほとんど降雨がなく、流入する水が全くないため、有効貯水量は減少の一途をたどる。関川水系土地改良区には特に用水下流部の受益者から、十分に水が行き届かないことについて問い合わせが寄せられているという。

 同土地改良区は水の有効活用策として上流の水門を50%閉め、下流まで水を行き届かせるなどの対応を行ってきたが、雨が降らず水不足解消には至らず。22日から2日置きに上江、中江の両用水路で、上流部の主要なゲートを完全に閉めたり開けたりする措置を取ることを決めた。

 同土地改良区は23日までの間、笹ケ峰ダムと水利権を持つ野尻湖(長野県信濃町)の水を合わせて毎秒7・7トン供給する計画。24日以降は笹ケ峰ダムの有効貯水量がゼロになるため、供給できるのは現行比60%の毎秒4・6トン程度になる見通しだとしている。

 流域の水田は作期分散や経営規模の大型化で今後も水が必要になる水田が多く、降雨がなければ水不足が水稲に深刻な影響を与える恐れがある。野口和広理事長は「水が必要な水田に満遍なく行き渡らせたい。関係者には協力をお願いしたい」と話した。