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平和の集い 直江津小唄に鎮魂込め 捕虜収容所犠牲者を慰霊

犠牲者の名を刻んだ灯籠を前に踊る参列者

 太平洋戦争中、旧日本軍の捕虜となり直江津捕虜収容所で死亡したオーストラリアをはじめ欧米の兵士62人、終戦後の戦争裁判で刑死した収容所職員8人の霊を慰め、恒久平和を願う「平和の集い」が11日、上越市中央1のレインボーセンターで開かれた。危険な暑さが続いているため、同市川原町の平和記念公園から会場を移した。上越日豪協会主催。

 会場には亡くなった70人の氏名と、直江津地区の小学生が不戦や平和への思いを刻んだ灯籠が飾られた。同協会の大嶽里恵子事務局長は「妙高市の全小学校、上越市の小学校の子どもたちが平和記念公園を訪れてくれる。若い人がこれから平和の推進を担ってくれることを願うが、ロシアのウクライナ侵攻が止まらない」と述べ、世界情勢に憂いを示した。在日オーストラリア大使館付海軍武官のクリストファー・バリー中佐は「直江津は、日豪の歴史にとって重要な場所だ。われわれは戦争に関する式典で『私たちは忘れない』と唱える。歴史が与える教訓はいかに大切なものか。追悼の機会を与えてくれた日豪協会に感謝する」と述べた。

 最後にバリー中佐らオーストラリア大使館の関係者も加わり、参列者全員で「直江津小唄」を輪になって踊り、直江津で散った人々の霊を慰めた。