食卓囲み楽しい時間 三和区で2団体こども食堂実施 音楽や犬とも触れ合う


三和区の「三和食育の会」と東京都の公益財団法人「あしたの日本を創る協会」は2日、同区神明町の同町内会館で「こども食堂」を開いた。区内小学生と保護者を中心に20人以上が参加。みんなで食卓を囲み、楽しい時間を共有した。
両会の会員であり、同区番町の宮崎農機具店内でオーガニック食品のカフェを営む宮崎美智子さん(60)による初企画。この日は地元から寄せられたコメや肉などを用いた弁当を用意。アレルギー食材を使わない、体に優しい料理を提供した。
参加した子どもたちは「いただきます」と同時に夢中になって料理を頬張り、あっという間に容器を空にしていた。6年生の男子児童は「全部おいしかったので、また食べたい」と満足げな様子だった。
食事以外にも、宮崎さんの知人の「ariko」さんによるギターの弾き語り、保護犬との触れ合いの時間などを設けた。
今回の催しには、7月に宮崎さんの店で職場体験した三和中の2年生2人が協力。区内小中に配布した案内チラシの作成、当日のボランティアなどを行った。梅澤琴春さんは「同じ場にみんなが集まる、とても良い機会になった」と感想を話した。
宮崎さんは「子どもたちや近隣の皆さんの協力があって開くことができた。今後も取り組みを続け、大人にも大勢参加してもらえる食堂にしたい」と抱負を述べた。
宮崎さんによる「こども食堂」は、今月下旬にも直江津で開かれる予定。
