町内にかけ声響く 地域ぐるみでみこし引く 上越市富岡町内会


上越市の富岡町内会(松山秋夫町内会長)は20日、同所の若宮八幡宮で夏季例大祭を執り行った。氏子の「ワッショイ」のかけ声とともにみこしが町内を渡御。五穀豊穣(ほうじょう)や健康長寿、地域の繁栄を願った。
八幡宮の例大祭は近年、かつての「海の日」に合わせて毎年7月20日に行われている。新型コロナ下はみこしをトラックの荷台に載せて巡行していたが、今年は初めて、台車に載せて氏子が引く形式をとった。
祭りには町内の約80世帯が参加。みこしは春日神社の風間常樹彦宮司による神事の後、八幡宮を出発。太鼓や笛の音、紅白旗に先導され、商業施設の立ち並ぶ大通りや事業所、集落内を巡った。また富岡小では児童が出迎え、みこしを引いて校庭を歩いた。
自宅前で出迎えた80代の女性は「3年ぶりにみこしのかけ声を聞いて元気が出た」と喜んでいた。
氏子総代の浦野憲一さん(80)は「若手が多く参加してくれてうれしい。健全な地域の発展を願う」と話した。
みこしは夕方まで町内を巡行。夜は八幡宮で神楽が奉納された。
