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「生もと造り」で切磋琢磨 上越と妙高3酒造会社 同一ブランドで発売

(左から)竹田酒造店、頚城酒造、千代の光酒造
「kurap3」を試飲する酒販店主ら

 竹田酒造店(大潟区)、頚城酒造(柿崎区)、千代の光酒造(妙高市)の3酒造会社が25日、生もと造りの日本酒を同一ブランドで発売する。いずれも複雑味がありながら、爽やかな味わいだという。

 千代の光酒造の池田剣一郎社長によると、3社共通の酒販店を通して技術交流するうち、時間と手間を要する「生もと造り」に挑戦したいという思いが生まれ、昨冬それぞれ仕込みを行った。3社とも高品質に仕上がったことから、同一ブランドで販売することになった。

 生もと造りは、「もと」と呼ばれる酒母を、水とコメと米こうじから手作りする、昔ながらの製法。乳酸を添加し、取り寄せた酵母を用いる製法(速醸もと)に比べ多くの手間と時間が必要だ。3蔵の関係者は昨年、西日本で生もと造りに精通した酒造会社を視察し、知識を得て実践した。

 ブランド名は「蔵」と、拍手喝采する、という意味の英語「clap」を組み合わせ、企画に参加した3社を意味する3を付けた「kurap3(クラップスリー)」。ラベルは上越市の酒販店主、三上雄一郎さん。「天然鉱物から作られたガラスのステンドグラスのように、酒も自然から完成された一つの作品と捉えた」と話す。

 21日、酒販店主を招待し試飲会を開いた。同市内の酒販店主は「西日本の生もと造りはガツンとくるタイプが多いが(kurap3は)個性が控えめで食中酒に向く」と話していた。

 いずれも720ミリリットル入り。価格は1980円(税込み)。各酒造会社の取扱店で販売する。

「kurap3」を試飲する酒販店主ら