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浄財でテントと電源 首都圏吉川高校卒業生の会が解散 吉川高等特別支援学校 販売活動で披露

「吉川高等学校卒業生の会」の名入りのテント。この日は大雨で大活躍した
季節の野菜はキュウリ、インゲン、タマネギ、ジャガイモなどが並び、生徒が元気な声をかけていた

 首都圏の旧県立吉川高校OBで活動してきた吉川高校卒業生の会が今年3月に解散し、運営財産を学校建物を引き継ぐ県立吉川高等特別支援学校(内山徹校長、生徒32人)の後援会(加藤大輔会長)に寄付。浄財で教育活動を支えるテントとポータブル電源を購入し、このうちテントが12日に吉川区総合事務所で行った農産物と小物類の販売会で活用され、地元の人たちにお披露目された。

 旧吉川高校は平成20年3月に閉校。これに伴い同窓会東京支部も55年の歴史に幕引きし同24年5月に解散。母校支援と同窓の心意気を結び続けようと、同25年5月に「卒業生の会」が旗揚げし、東北大元教授の竹内昌昭さんが会長に就いた。2代目会長を引き継いでいた千葉県八千代市の佐藤知博さん(84)は、解散についてコロナ禍で集まれなかったことや会員と役員の高齢化、何より閉校した母校からの入会があり得ず役員会の総意で〝終活〟判断に至ったという。会員たちには同郷組織の東京吉川会を紹介しているという。

 後援会に寄付された浄財は47万7454円。購入されたテントには、後援会と「吉川高等学校卒業生の会」と寄贈者名が記されている。

 12日の販売会は修学旅行中の3年生を除き生産ものづくり班の1、2年生5人が学校畑で育てた季節の野菜や生徒が手作りした小物類を格安で販売。浄財が役立ったことについて佐藤さんは「形になってこんなうれしいことはない。会員だった人たちも後援会会員として応援している。今後もいろいろな活動に役立ててほしい」と喜んでいる。後援会の加藤会長も激励に訪れ、買い物をしながら「卒業生会の皆さんには本当にありがたく思っている。校内には同窓会室があり、名簿も整理されている。帰郷の際にぜひ訪れてほしい」と感謝している。

季節の野菜はキュウリ、インゲン、タマネギ、ジャガイモなどが並び、生徒が元気な声をかけていた