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〈全国高校野球新潟大会〉上越勢対決 高田北城、延長制し8強 糸魚川はあと一歩

【高田北城―糸魚川】高田北城は延長十回裏二死満塁、最後の打者を二塁ゴロに打ち取り、ロングリリーフの岩間(左)らがガッツポーズして歓喜する
高田北城は九回裏二死一、二塁の守備で、相手中前安打を中堅・市村が好返球で、サヨナラとなる二走の生還を間一髪アウトにする。捕手・岩佐

 第105回全国高校野球選手権記念新潟大会は17日、4球場で4回戦8試合が行われた。上越勢対決の高田北城―糸魚川は延長タイブレークにもつれ込む3時間5分の大熱戦となり、高田北城が4―3で勝利し、ベスト4に進出した2017(平成29)年以来の夏ベスト8進出を決めた。1日空いて準々決勝は19、20の両日、ハードオフ・エコスタジアム新潟で行われ、高田北城は20日第2試合で中越と対戦する。

◇九回に好返球 十回守り切る 高田北城

 ◇4回戦

 【柏崎市佐藤池】

 ▽第2試合

高田北城

0020010001|4

0010010100|3

糸魚川

 (延長十回タイブレーク)

 ○…無死一、二塁から始まるタイブレークで高田北城は十回表に2番若井瞬(3年)の中犠飛で1点を勝ち越し。迎えたその裏二死満塁で3ボールになってから、最後の打者を二塁ゴロに打ち取ると、緊張から解き放たれたナインは、歓喜の雄たけびとハイタッチを重ねた。

 牛木晃一監督が「ディフェンス面の勝負」と話す通り、終盤は互いに守り合いに。北城は九回裏二死一、二塁のピンチで中前打されたが、中堅手・市村陽音(3年)が本塁へダイレクト返球し、間一髪サヨナラの生還を阻止。絶体絶命のピンチをしのいだ。

 市村は「ボールが上にいかないように真っすぐ投げた。本当に負けなくて良かった」と一息ついた。低い返球をすくい体を反転させタッチした捕手・岩佐颯音(3年)は「(返球が)バウンドし、ドキドキだった。あいつ(市村)の思いがこもっていた」と興奮気味に話した。

 五回から救援した岩間創(3年)が最後のしびれる場面をしのぎ、「しんどかったけど、最後を締められて良かった」と日焼けした顔をほころばせた。「糸高さんの分も」(牛木監督)気持ちを背負い、大黒柱の岩間は「中越対策をして頑張りたい」と意気込んだ。



◇炎天下の熱戦 粘り強く戦い 糸魚川

 ○…同点に追いつき、九、十回とサヨナラの場面もあった。最後まで食らいついた。試合後、佐藤学監督は「しぶとく粘り強く戦った。何とか勝たせてやりたかった」と悔しそうな表情で話した。

 六回に4、5番の連続長打で、八回には長打と相手投手の暴投で同点に。九回表の守備では一死一、三塁で二塁手・松尾輝来(3年)が難しい二飛を体勢を崩しながらも好捕。なお満塁で遊撃手・小林大介(3年)が三遊間の当たりを踏ん張り一塁好送球で切り抜けた。応援席からは大歓声が上がった。小林は「絶対に0点で抑え裏の攻撃につなげようと思った」と振り返った。

 バックの好守もあり、エース東野亜輝(3年)は前日の不調から立て直し、この試合も本来の投球ではなかったが、8奪三振182球の力投で試合をつくった。「開志学園戦でみんなが頑張って逆転してくれた。ないようなものだったチャンスをくれて、チームを勝たせたかった」と、仲間への感謝と結果につなげられなかった無念さを見せた。

 秋春と中越に敗れ、「打倒中越」を掲げて夏の大会に臨んでいた。北城戦を突破すれば、中越戦だった。試合中、チームメートを元気づけた4番一塁手の加藤優真(3年)は「めっちゃ悔しい。中越とやりたかった。亜輝はよく投げ、みんなが成長した姿を見せてくれた」。倉又大昊(そら)主将(3年)は「1、2年生はいい経験をした。これから強くなっていくと思う」と期待した。

高田北城は九回裏二死一、二塁の守備で、相手中前安打を中堅・市村が好返球で、サヨナラとなる二走の生還を間一髪アウトにする。捕手・岩佐
糸魚川は六回裏一死三塁、5番渡邉の適時打で三走加藤(奥)を返し、2―3と追い上げる