文字サイズ

勇壮 仮山伏奉納 妙高市関山神社 伝統の「棒使い」 見物客を魅了

「仮山伏の棒使い」の奉納

 妙高山信仰の拠点となっている妙高市の関山神社で16日まで、祭礼「火祭り」が執り行われている。初日の15日は神事に続き、本殿前の16段下で伝統の「仮山伏の棒使い」(県無形民俗文化財)を奉納。緊迫感の中、独特の掛け声が境内に響き、大勢の見物客を魅了した。

 新型コロナウイルスの影響を受け中止や縮小が続いていたが、今年は4年ぶりに2日間の通常日程で実施された。「仮山伏」は、由緒ある神社を戦乱から守るために、修行僧が武術を身に付けたもので、22種類ある。同神社若者会を中心に伝承してきたが、人口減少、少子高齢化に伴う後継者不足が悩みとなっている。厳しい暑さの中、若衆4人が6尺棒などを操り相まみえた。大人の演武の前に、地元の妙高小4年生6人が練習した「仮山伏」を披露した。

 同神社の今井茂・氏子総代(70)は「子どもたちが、大人になって引き継いでくれれば」と期待。県外に住む孫を連れて訪れた同市関山の男性(75)は「昔に比べると(規模は)小さくなったが、それでも大勢の人が集まった」と話し見守った。

 奉納演武に続き、火祭りの名の由来にもなった「松引き」が行われた。無病息災や豊作を占う綱引きに見物客も参加。祝い歌が響き、神社周辺が熱気に包まれた。

 夜には関連行事として、国指定名勝・旧関山宝蔵院庭園で「キャンドルナイト」を企画。関山自治会、同神社氏子の会が協力し、紙コップを利用したキャンドル約1000個などによるライトアップ、和太鼓演奏と民謡流しなどを催した。16日は午前9時からみこし渡御が行われる。