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節目の年に活動顕彰 「生誕110年 齋藤三郎展」15日から小林古径記念美術館 上越ゆかりの陶芸家25年ぶり大規模展 上越市

父、齋藤三郎の作品や人となりを説明する尚明さん

 上越市本城町の小林古径記念美術館は15日から10月9日まで、「生誕110年 齋藤三郎展」を開いている。上越ゆかりの陶芸家の節目に、焼き物にとどまらない幅広い活動を紹介する。開館時間は午前9時から午後5時まで。

 齋藤三郎は1913(大正2)年、栃尾町(現長岡市)生まれ。人間国宝の近藤悠三、富本憲吉に師事し、38(昭和13)年から3年間は寿屋(現サントリーホールディング)の寿山窯で作陶。戦後の復員後は久昌寺(上越市寺町2)で住職を務める兄の誘いで上越に移り、高田に疎開した文化人らと交流し、創作を続けた。81(同56)年に68歳で死去した。

 上越での大規模な展示は1998(平成10)年以来25年ぶり。焼き物、書画、関連資料など112点を展示している。焼き物は同市内の個人などが所蔵するものが中心。また、手がけた地元の店舗、商品の包装紙やラベルなども紹介している。

 13日の内覧会では陶芸家を継いだ次男の尚明さん(72)が解説した。「絵付けの作品が充実している。ツバキの絵のイメージが強いが、庭でしょっちゅうスケッチして身近なものを多く描いていた」。公募展に一切出さず個展で発表していた創作姿勢や、疎開の文化人との交流で作品の幅を広げていったことなどを説明した。

 会期中は17日と9月9日にリレー・トーク、22日と8月20日、9月16日に作品に触れられるタッチ&トークなどのイベントを行う。また名前が「さぶろう」の人が無料で入館できる「さぶろうさん割」や、団体料金となる「着物割」、同展に作品を貸し出している樹下美術館(頸城区)との相互割引を行っている。