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糸魚川市独自住宅認定制度 官民連携「ISSH」発足 地元産木材を活用 住宅の高性能化図る 

官民連携で住宅認定制度を発足し、事業協定を結んだ糸魚川商工会議所と糸魚川市。地元企業メンバーも集まり、関係者そろって締結式が行われた(5日、糸魚川市役所)
糸魚川の住宅認定制度「ISSH」の基準を満たした住宅。見学会が行われる(糸魚川商工会議所提供)

 地元木材活用と住宅の高性能化を組み合わせた、糸魚川独自基準の住宅認定制度「ISSH(イッシュ)」が発足した。官民が連携して住宅基準を創設した事例は県内初。制度の普及によって市内経済の循環やエネルギー排出量の抑制、市民の健康寿命の延伸などに効果が期待される。

 糸魚川商工会議所の「糸魚川産業創造プラットフォーム」事業の一環、豊かな森林資源を活用して地域経済循環の実現を目指し活動する官民連携組織「緑でつなぐ未来創造会議(通称3M)」が認定事業を進めてきた。

 ISSHは「Itoigawa Sustainable Standard House」の通称。基準は、糸魚川産木材を延べ床面積1平方メートル当たり0・03立方メートル以上使用、断熱性能に関しては現行の省エネ基準値よりランクを上げた数値を設定。このほか、構造計算、住宅の隙間測定の義務化などを盛り込んだ。

 糸魚川市は国・県の基準に、今回創設したISSHの基準を加え、基準を満たした新築住宅を「市省エネ住宅」として認定して補助金を交付する。補助金額は1棟当たり30万円。

 認定制度の運営開始に伴い、市と商議所は5日、市役所で事業協定の締結式を行った。高瀬吉洋会頭は「住宅に糸魚川の木が使われ、資源が生かされ、地元産業の発展につながることを願う」。米田徹市長は「人と環境に優しい住宅。省エネ住宅のメリットを市民に理解してもらえるよう、一体となって普及啓発に取り組んでいきたい」とあいさつした。

 3Mの猪又直登座長(カネタ建設代表取締役)は「地材地建の促進、高断熱・高気密を糸魚川の住宅の標準にする。安心して愛着を持って家を建てる環境をつくりたい」と話した。



◇一般と業者向け14日から見学会 19日業者に説明会

 ISSH住宅見学会が14~16日に同市寺地(第四北越銀行青海支店向かい)で開かれる。一般、糸魚川市内建築業者(市内に本社を構える業者のみ)の参加可。時間は午前10時~午後4時まで。予約不要。地元の設計事務所、工務店ら事業者向け説明会が19日午後3時からと同6時から、糸魚川商工会議所で行われる。

糸魚川の住宅認定制度「ISSH」の基準を満たした住宅。見学会が行われる(糸魚川商工会議所提供)