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海底熟成で新たな価値 日本酒・ワイン 直江津港で調査 上越建設工業など着手

直江津港西防波堤で行った海底熟成調査。酒などを入れたコンテナ(写真左)を海底で5カ月間熟成させ、味わいの変化などを調べる

 柿崎区直海浜の上越建設工業(西川広範社長)は3日、上越市の直江津港西防波堤付近で酒類などの海底熟成調査を始めた。同社を含むマルソーグループなどによる新事業の一環で、日本酒やワインなどを海中で5カ月間熟成し、味わいなどを調査。県内産の酒類に新たな付加価値が加えられるか注目している。

 海底熟成は水中や水温などの環境が酒に作用し、味や香りが良くなるといわれている貯蔵法。県内では佐渡市などで実施例がある。今回は「新潟海底熟成プロジェクト」と銘打ち、上越、小千谷両市の日本酒、国内外のワイン計52本と米入りの瓶4本で実験。11月末に引き揚げ、12月に有識者による試飲会を予定している。

 3日は貯蔵作業が報道機関に公開され、貯蔵コンテナを水深14メートルほどの防波堤根固めブロック上に設置、固定した。鉄製のコンテナは上越建設工業が製作し、超高強度繊維補強コンクリートを使用するなど、自社の技術を生かし、事業化も見据えている。日本酒を提供した、よしかわ杜氏の郷の野澤朗社長は「うちとしても初めての試み。新たな挑戦に期待したい」と思いを込めた。

 プロジェクトマネージャーを務めるマルソー(本社・三条市)の渡邉雅之社長は、コンクリート製造などの建設業界が厳しい中、新たな取り組みとして企画した背景などを解説。冬季は海底貯蔵、夏季は柿崎区にある自社の雪室貯蔵庫に貯蔵などの構想も明かした。「県内の商品をより良いものにし、多くの人に喜んでほしい」と期待した。

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