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有恒高 校則改定に生徒参加 選挙権・成年年齢引き下げ受け 生徒と大人交え議論

生徒たちが考えた校則改正案に、大人たちがさまざまな観点から意見。議論を深め、よりふさわしい校則作りを目指す

 県立有恒高(川合克彦校長、生徒80人)は、校則の見直しを生徒が参加しながら進めている。21日、生徒や地域住民らが意見を交わす検討委員会が開かれた。

 同校の校則は数年に1度の頻度で一部改定が行われているが、今回は本年度中に全面的な改定を行う方針。校則の制定、改定は校長が行うこととなっているが、生徒たちが主体的に考え、自ら律することを目的に、生徒たちが改定案作りに参加している。平成28年から選挙権が18歳以上となったことや、昨年4月から民法上の成年が18歳からとなったことが背景にあり、県内でも珍しい取り組みだという。

 検討委員会はさまざまな立場から意見を聞き、生徒の考えや議論を深めることを目的としている。生徒代表のほか、職員、同窓会、PTA、地域住民が参加。地域住民は卒業後の受け皿となる企業や、高校生がアルバイトをしているコンビニのオーナーらを招いた。

 会議は生徒が学級での話し合いで出した原案について、大人たちが意見を述べる形で進行。生徒からは現在の制服にはないネクタイやリボンを定める案や、染髪、化粧の解禁などを求める声、10分休憩中のスマートフォン使用の許可などが出された。

 大人側は案ごとに賛成や反対などの意見を理由をつけて説明し、生徒たちと議論。「変な格好でなければ良いのではないか」という意見に対し、「変な格好とは何だろうか」と議論を深める場面もあった。ファッションの自由化が「いじめの原因にならないか」と危惧する声を、生徒が真剣な表情で受け止める様子も見られた。

 議論に参加した尾島有花さん(2年)は「時代で生徒の価値観も変わっているので、校則改定には期待している。生徒だけでは意見の限度があるので、(大人の意見は)貴重で参考になる」と語った。

 今回の議論を受けて学級での話し合いを深め、9月に再び検討委を開く予定。11月ごろの成立を目指している。また、新校則には改定手続きに関する規定が盛り込まれ、来年度以降も校則について考える機会をつくっていく。